近年、生活の質をあげるためには睡眠が必要だ、ということがよく言われています。
寝る間も惜しんで働くというやり方は古くなってきている昨今ですが、それでも忙しい方の中には睡眠を削らざるを得ない生活をしている方も少なくありません。
若い頃であれば、ちょっとだけの睡眠でも翌日元気に動けたり、肌劣化もほとんど無かったかもしれません。
しかし、年齢を重ねると肌に多大な影響を与えることは間違いないのです。ここでは、睡眠の大切さについて考えていきたいと思います。
質の良い睡眠を取るべき
理由美肌に重要なのが睡眠。それについて、理解している方は多いでしょう。とはいえ、なぜ睡眠が美肌に繋がるのかよく分からない、という方もいるはずです。
まず、睡眠中に私たちの体は日中に受けたさまざまなダメージを修復しています。肌も同様、脳内など一日溜まった疲れを除去していると考えられています。
当然、ダメージが残ったままで日々を過ごせば肌の状態はおろか、頭も働かず危険な状態へ進んでいってしまうのです。
例えば、成長ホルモン。睡眠の質が高まることで成長ホルモンによって新陳代謝が促され、日中に受けたさまざまなダメージをより回復しやすくしてくれます。
メラトニンにも注目
また、美肌になる睡眠というと、“何時に寝ればいいのか？”という疑問が常に残ります。
一日、時間さえ守っていれば眠る時間は関係無いと考えている方もいれば、ちゃんと0時から2時くらいまでは眠るべき、という方などさまざまです。
以前から、後者が支持されているようですが、その理由には「メラトニン」の分泌があるからでしょう。
メラトニンはこの時間に多く分泌され、深い眠りに役立つホルモンとして注目されていますが、抗酸化作用がかなり強いということで近年注目されています。
例えば、老化防止などは誰もが期待する効果ですが、メラトニンの分泌が盛んであればより効果的に老化を防止することができる、というわけです。
就寝前には光を避ける
さて、こういった効果をしっかりと得るためには上質な睡眠が必要になるわけですが、日々なかなか寝付けない…という方もかなり多いはずです。イライラ、悩み、何となく眠たくない。こういった状態でベッドに入っても、逆に眠れないストレスで肌に悪影響を与えてしまう可能性があります。まず、簡単に見直したいのが寝る寸前までスマホを見ている、という生活です。
近年、携帯電話を持たない人の方が少なくなった印象ですし、基本的に働いている方であればスマートフォンを所持している可能性は高いでしょう。
いつでもどこでも情報を手に入れることができるため、どうしても依存しやすくなります。
特に就寝時は、他の誰にも邪魔されない空間ですし、思い切り自分の好きな情報をチェックして夜更かししたくなるものです。
しかし、この光にあたっていることで睡眠の質が下がり、肌に悪影響が及ぼされるとしたらどうでしょうか。
メラトニンが分泌されない？
前述したように、質の高い睡眠や美肌を意識した睡眠をするのであれば、メラトニンの分泌は欠かすことができません。
しかし、スマホやテレビ、パソコンなど強い光を浴び続けてしまうと、脳などが日中と勘違いしてしまいメラトニンの分泌量を減少させるということが分かっているのです。
もし、ほとんどの時間が日中という勘違いをされてしまえば老廃物は溜まりやすくなりますし、寝てもダメージが改善されない状態というわけです。
よく、“規則正しい生活をしましょう”と言われますが、これは本来何もなかった頃のような生活リズムや刺激をできるだけ守ってみよう、ということです。睡眠ひとつで美肌になれるのであれば儲けもの。
ぜひ、睡眠にも注目して美肌を目指すようにしましょう。
